作業療法士が在職中に転職活動を進める流れ|いつから始める?

作業療法士

在職中でも転職活動はできる

転職を考えたとき、「今の職場を辞めてから転職活動をしたほうがいいのか」と迷う人もいると思います。

私自身は、今の職場で働きながら転職活動を進めました。

在職中であれば収入を維持したまま求人を探せるため、焦って転職先を決める必要がありません。

一方で、仕事をしながら求人を探したり、応募書類を作ったり、面接の日程を調整したりする必要があるため、時間の確保が大変だと感じることもあります。

それでも、転職理由や希望条件を整理し、一つずつ進めていけば在職中でも転職活動は十分に可能です。

この記事では、私が実際に在職中に転職活動を進めた経験をもとに、求人探しから内定、退職までの流れを紹介します。

① まず転職理由と希望条件を整理する

転職理由が曖昧なまま求人を見始めると、給料や休日など目につきやすい条件だけで職場を選んでしまいやすくなります。

私の場合は、同じ職場で長く働く中で仕事にマンネリを感じるようになり、新しい環境で経験を広げたいと思ったことが転職を考えた理由のひとつでした。

もうひとつ大きかったのが、休日を家族と合わせたいということです。

これまでの職場はシフト制でしたが、家族との時間を考える中で、土日祝日に休める働き方を希望するようになりました。

このように、転職理由を整理すると「次の職場で何を変えたいのか」が見えやすくなります。

転職理由は人によって異なりますが、たとえば次のようなものがあります。

  • 給料を上げたい
  • 通勤時間を短くしたい
  • 新しい分野を経験したい
  • 家庭との時間を増やしたい

など、自分が転職によって改善したいことを一度書き出してみると、求人を選ぶ基準が作りやすくなります。

私の場合、これまでの職場は4週8休のシフト制でした。子どもがまだ小さいこともあり、次の職場では土日祝日に休めることを希望条件のひとつにしました。家族と休みを合わせ、休日に一緒に過ごせる時間を増やしたいと考えたためです。

年収については、当初は現在と同程度、できればそれ以上を希望していました。

実際に決めた転職先では年収は少し下がることになりましたが、その代わり休日は増え、土日祝日に休める働き方になります。

転職活動をして感じたのは、すべての希望条件を満たす求人を探すのではなく、「自分にとって何を優先するのか」を決めておくことが大切だということです。

② 求人を探して情報収集する

転職理由や希望条件を整理したら、次は実際に求人を探していきます。

私の場合は、転職サイトだけに絞らず、転職エージェントを利用したり、自分で求人を探して直接応募したりと、複数の方法で転職活動を進めました。

転職サイトでは、自分のペースで求人を検索できるため、どのような求人があるのかを把握するのに役立ちました。

一方、転職エージェントを利用すると、自分では見つけにくい求人を紹介してもらえたり、求人票だけでは分からない条件を確認してもらえたりします。

また、気になる職場があれば、求人サイトやエージェントを通さず直接応募する方法もあります。

実際に転職活動をしてみて感じたのは、最初からひとつの方法に絞る必要はないということです。

複数の方法で求人を探すことで、選択肢が増え、自分の希望条件に合う職場を比較しやすくなります。

転職サイトやエージェントを使った感想については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
作業療法士が転職サイトを使うメリット・デメリット|実際に利用して感じたこと

③ 気になる求人を比較する

気になる求人がいくつか見つかったら、条件をそろえて比較していきます。

私も転職活動では、給料だけでなく、年間休日、勤務時間、通勤時間、仕事内容などを見ながら複数の求人を比較しました。

求人によって条件の見せ方は違うため、「Aは給料が高い」「Bは休みが多い」といった印象だけで判断すると、自分に合った職場を選びにくくなります。

そのため、比較するときは、たとえば次のような項目を同じように確認しておくと分かりやすくなります。

  • 想定年収
  • 年間休日や休み方
  • 勤務時間・残業
  • 通勤時間
  • 仕事内容
  • 職場の分野
  • 教育体制や人員配置
  • 福利厚生

私の場合も、当初は年収を現在と同程度かそれ以上にしたいと考えていましたが、最終的には年収だけでなく、土日祝日に休めることや通勤、仕事内容なども含めて判断しました。

すべての条件が理想通りの求人はなかなかありません。

だからこそ、求人を比較するときは「どの条件を優先するのか」を決めておくことが大切です。

求人票で確認しておきたいポイントについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

作業療法士の求人票はここを見る|転職で確認したい8つのポイント

④ 応募書類を準備する

応募したい求人が決まったら、履歴書や職務経歴書を準備します。

在職中に転職活動を進める場合は、仕事をしながら応募書類を作ることになるため、早めに準備しておくと余裕を持って応募できます。

私の場合は、履歴書や職務経歴書を作成するときにChatGPTも活用しました。

これまでの経験や担当してきた業務、自分の強みなどを整理して文章にし、その内容をもとに応募書類を作成しました。

その後、転職エージェントにも内容を確認してもらいましたが、大きな修正はありませんでした。

ただし、ChatGPTにすべて任せるのではなく、自分の経験や実際に行ってきたことを材料として使うことが大切だと感じています。

応募書類は、書類選考だけでなく面接でも話の土台になります。

そのため、きれいな文章を作ることよりも、自分の経験や転職理由がきちんと伝わる内容にしておくことが大切です。

⑤ 面接・職場見学を受ける

応募書類を提出して選考が進んだら、面接や職場見学を受けます。

在職中に転職活動をする場合は、仕事と面接日程を調整する必要があります。有給休暇や休日を使うこともあるため、余裕を持って日程を組んでおくと進めやすくなります。

面接では、これまでの経験や転職理由、志望動機などを聞かれることが多いため、事前に自分の考えを整理しておくことが大切です。

また、私が転職活動で特に大切だと感じたのが、職場見学です。

求人票だけでは、実際の職場の雰囲気やスタッフ同士の関わり方までは分かりません。

私の場合も、最終的に転職先を決めるときは、休日などの条件だけでなく、実際に見学へ行ったときの職場の雰囲気も判断材料のひとつになりました。

職場見学では、設備や仕事内容を見るだけでなく、

  • スタッフ同士の雰囲気
  • 挨拶や対応の様子
  • 職場の忙しさ
  • 実際に働く環境
  • 気になることを質問したときの対応

なども見ておくと、入職後の働き方をイメージしやすくなります。

求人票の条件だけで決めず、可能であれば実際に職場を見てから判断することも大切です。

⑥ 気になる条件は内定前に確認する

求人票だけでは分からないことや、自分にとって重要な条件は、できるだけ内定前に確認しておくことが大切です。

たとえば、残業時間、有給休暇の取りやすさ、仕事内容、人員配置、教育体制、副業の可否などは、求人票だけでは分からない場合があります。

私自身も、転職活動では求人票に記載されていなかった副業について、転職エージェントを通して求人元に確認してもらいました。

「内定をもらってから聞けばいい」と後回しにすると、条件が希望と合わなかった場合に、選考にかけた時間が無駄になってしまうこともあります。

自分にとって譲れない条件は、面接や職場見学、転職エージェントなどを通して、できるだけ早い段階で確認しておくと安心です。

⑦ 内定後は雇用条件を最終確認する

内定をもらったら、承諾する前に労働条件通知書や雇用契約書などの書面で確認しておくと安心です。す。

面接や求人票で聞いていた内容と、実際に提示された条件に違いがないかを確認しておくことが大切です。

特に確認しておきたいのは、

  • 給与・賞与
  • 各種手当
  • 勤務時間
  • 休日
  • 雇用形態
  • 試用期間
  • 入職日
  • 福利厚生

などです。

口頭で聞いていた内容だけで判断せず、雇用条件通知書などの書面で確認しておくと安心です。

また、内定をもらうと「せっかく選んでもらったから」と早く返事をしたくなることもありますが、条件に気になる点があれば、承諾する前に確認しておくことが大切です。

転職は内定をもらうことがゴールではなく、実際にその職場で働き始めることになります。

そのため、自分が希望していた条件と大きなズレがないかを確認したうえで、最終的に判断するようにしましょう。

⑧ 内定を承諾したら退職を進める

転職先を決めたら、現在の職場で退職の手続きを進めます。

在職中に転職活動をする場合は、基本的に転職先が決まってから退職の話を進めるほうが、収入が途切れるリスクを減らしやすくなります。

まずは、現在の職場の就業規則を確認し、退職を申し出る時期や必要な手続きを確認しておきます。

そのうえで、

  • 退職希望日
  • 最終出勤日
  • 引き継ぎの期間
  • 有給休暇の消化
  • 転職先の入職日

などを整理していきます。

特に在職中の転職では、現在の職場と転職先のスケジュールをうまく調整することが大切です。

退職日が決まる前に入職日を確定してしまうと、引き継ぎや有給休暇の調整が難しくなることもあります。

そのため、転職先には現在の職場での退職手続きに必要な期間を伝え、無理のない入職日を相談すると安心です。

また、退職を伝えたあとも、最後まで引き継ぎを行い、できるだけ円満に退職できるように進めることも大切です。

転職活動はいつから始める?

在職中に転職活動をする場合は、希望する入職時期の3〜6か月前くらいから情報収集を始めると、比較的余裕を持って進めやすくなります。

求人を探してすぐに転職先が決まるとは限りません。応募書類の準備、面接や職場見学、条件確認、内定後の退職手続きや引き継ぎまで考えると、ある程度の期間が必要です。

また、現在の職場によっては退職を申し出る時期が就業規則で決められている場合もあります。

そのため、「○月から新しい職場で働きたい」と考えているのであれば、そこから逆算して転職活動を始めると予定を立てやすくなります。

ただし、求人を見るだけならもっと早くから始めても問題ありません。

どのような求人があるのか、給料や休日、仕事内容などを見ておくだけでも、自分が転職するときの判断材料になります。

在職中に転職活動をするメリット・大変な点

在職中の転職活動には、メリットがある一方で大変な部分もあります。

大きなメリットは、現在の収入を維持したまま転職先を探せることです。

すぐに転職先を決める必要がないため、気になる求人を比較しながら、自分が納得できる職場を探しやすくなります。

また、現在の職場で働いているからこそ、「今の職場と比べて休日はどうか」「仕事内容は自分に合っているか」といった比較もしやすくなります。

一方で、仕事をしながら転職活動をするのは楽ではありません。

求人を探したり、応募書類を作ったりするのは仕事が終わってからになることも多く、面接や職場見学の日程を調整する必要もあります。

場合によっては、有給休暇や休日を使って面接に行くこともあります。

私自身も在職中に転職活動を進めましたが、無理に短期間で決めようとせず、少しずつ進めていくことが大切だと感じました。

在職中に転職活動をするメリット

  • 収入を維持しながら転職先を探せる
  • 焦って転職先を決めなくて済む
  • 現在の職場と求人を比較できる

在職中に転職活動をする大変な点

  • 求人を探す時間を作る必要がある
  • 面接や職場見学の日程調整が必要
  • 仕事後に応募書類を作るのが大変
  • 面接のために有給休暇を使う場合がある

メリットと大変な点の両方を理解したうえで、自分のペースで転職活動を進めることが大切です。

まとめ|在職中でも順番に進めれば転職活動はできる

在職中の転職活動は、仕事をしながら求人を探したり、面接の日程を調整したりする必要があるため、大変に感じることもあります。

しかし、最初からすべてを一度に進める必要はありません。

今回紹介した流れを整理すると、

転職理由・希望条件を整理する
→ 求人を探す
→ 求人を比較する
→ 応募書類を準備する
→ 面接・職場見学を受ける
→ 条件を確認する
→ 内定後に最終確認する
→ 退職手続きを進める

という順番になります。

私自身も、在職中に転職活動を進め、複数の求人を比較しながら転職先を決めました。

当初は現在と同程度以上の年収を希望していましたが、最終的には年収だけでなく、休日や通勤、仕事内容、職場見学で感じた雰囲気なども含めて判断しました。

転職では、すべての条件が理想通りになるとは限りません。

だからこそ、「なぜ転職したいのか」「次の職場で何を優先したいのか」を整理したうえで求人を探すことが大切です。

転職を考えているのであれば、まずは求人を見るところから始めてみてもよいと思います。

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