辞めたいと思うのは甘えなのか?
作業療法士を辞めたいと思うことは甘えではありません。
仕事内容がつらい、給料に不満がある、人間関係がうまくいかない、将来が不安・・・そう感じること自体は決しておかしいことではありません。
大切なのは「辞めたい」と思ったことを悪く思うのではなく、なぜ辞めたいと思ったのか、自分の気持ちを整理することです。
では、なぜ辞めたいと思うのか?
⒈給料・待遇
保険診療を中心とする職場では提供できるサービスや時間に一定の制約があるため、給与が大きく上がりにくいと感じる人もいます。
⒉人間関係
作業療法士は医療チームの一員として仕事をしていくので、医師、看護師、薬剤師やケアマネジャーなどたくさんの医療従事者と関わります。それぞれの立場からの意見で衝突することもありますよね。それに加え、患者さん・患者さんのご家族とのコミュニケーションも必須です。
⒊業務量・残業
リハビリの仕事は決められた時間リハビリを行うとお金が発生する仕組みなので、回れるだけ患者さんを回り、リハビリ業務を定時間際まで行い、記録は残業が当たり前ということも珍しくないのではないかと思います。
⒋将来への不安
今後の人口動態や医療・介護需要の変化を考えると、作業療法士として将来も安定して働けるのか、不安を感じる人もいるでしょう。
⒌OTという仕事への違和感
OTの仕事はとてもやり甲斐もあり、魅力的な職業であると感じる反面、理学療法士や言語聴覚士と比較した時に、身体障害や高次脳機能障害、小児に加え精神疾患の分野なども担うため専門性が分かりにくいような気がします。
現に、患者さんにOTは何をするの?と聞かれることがあります。上肢のこと?生活動作?精神的な部分のこと?など答えが複数あることがあります。
あなたはOTを辞めたいのか、それとも今の職場を辞めたいのか?
上で述べたこと以外にも辞めたいと感じる要素は様々あると思います。
今感じている「辞めたい」という気持ちは、どこから来ているのでしょうか。
作業療法士という仕事そのものへの不安や不満でしょうか。それとも、今の職場環境や人間関係への不満でしょうか。
もしあなたが新卒から一つの組織に所属し続けているのであれば、「井の中の蛙大海を知らず」という状態になっている可能性もあります。
私自身、長年同じ職場に勤め、その世界が当たり前だと感じて生きてきました。その中で漠然と退職したいという気持ちもありましたが、理由も曖昧で、辞めた後のことを考えることも先延ばしにして日々を過ごしていました。
転職するかどうかを決める前に、まずは他の職場を知る
「辞めたい」と思っていても、すぐに転職を決める必要はありません。
まずは、今の職場以外にどのような働き方や求人があるのかを知ってみるのも一つの方法です。
私自身、転職するつもりがはっきり決まっていたわけではありませんでしたが、転職サイトに登録して求人を見るようになりました。
それまでは、自分が働いている職場の条件が良いのか悪いのか、正直なところよく分かっていませんでした。
しかし、実際に求人を見てみると、同じ作業療法士でもさまざまな職場や働き方があり、給料や休日、勤務時間なども求人によって違うことが分かりました。
「今の職場が当たり前だと思っていたけれど、そうでもないんだな」
そう気づけたことは、転職サイトを利用して良かったことの一つです。
転職サイトに登録したからといって、必ず転職しなければならないわけではありません。
「今の職場より条件の良い求人はあるのか」
「自分の経験や資格では、どのような求人に応募できるのか」
「今の給料は、他の職場と比べてどうなのか」
こうしたことを知るだけでも、今の職場を客観的に見るきっかけになります。
私自身も転職を考え始めた時に転職サイトを利用しました。
自分で求人を探すだけでは分からなかった条件を比較できたり、エージェントを通して求人票だけでは分からない内容を確認できたりと、助かったことも多くありました。
「今すぐ転職したい」という段階でなくても、まずは自分の経験や希望条件に合う求人があるのかを確認してみる。
転職するかどうかを決めるのは、それからでも遅くありません。
今の職場で不満に思うことは何ですか?
給料なのか、休みなのか、仕事内容なのか。
今の職場が嫌だから辞めることを考えていると思いますが、何が不満なのかを精査しないと次の職場でも同じ不満を抱える可能性があります。
絶対に譲れない条件を考える
例えば、
- 年収
- 年間休日
- 勤務時間
- 残業
- 通勤時間
- 夜勤の有無
- 訪問・病院・施設などの業態
- 教育体制
- 人間関係
- 福利厚生
など。
全ての条件を満たす求人を探すのではなく、絶対に譲れない条件を2〜3個に絞って求人を見ていくのが良いと思います。
「年収は○万円以上」「年間休日120日以上」「通勤は○分以内」など、具体的な数字にしておくと求人を比較しやすくなります。
条件を書き出してみると、「自分は何を求めて転職したいのか」が見えてきます。
今すぐに辞める必要はない
在職中に転職活動をすることには、「今の職場と比較できる」というメリットもあります。
辞めたいと思ったからといって、明日退職届を出す必要はありません。
むしろ、転職先を決めてから退職するという選択肢もあります。
在職中に求人を見て、「今より条件のいい職場があるのか」「自分の経験でどんな求人に応募できるのか」を確認してみる。
そのうえで、今の職場に残るのか、転職するのかを決めてもいいのです。
私自身も転職を考え始めた時に転職サイトを利用しました。
求人票に掲載されている給与や休日などの条件を見るだけでなく、気になったことをエージェントに質問できたことも助かりました。
私の場合は、副業に関する規程について確認したかったため、求人票だけでは分からない部分をエージェントに質問し、回答を得ることができました。
このように、求人票を見ているだけでは分からないことを確認できるのも、転職サイトを利用するメリットの一つだと感じています。
「今すぐ転職したい」という段階でなくても、まずは自分の経験や希望条件に合う求人があるのかを確認してみるのも一つの方法です。
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まとめ
「作業療法士を辞めたい」と思うことは、決して甘えではありません。
仕事の給料や待遇、人間関係、業務量、将来への不安など、働いている中でさまざまな悩みを抱えることはあります。
大切なのは、「辞めたい」という気持ちだけで退職を決めるのではなく、自分が何に不満を感じているのかを整理することです。
「作業療法士そのものを辞めたい」のか、「今の職場を辞めたい」のかによっても、これから取るべき行動は変わります。
もし今の職場に不満を感じているのであれば、まずは自分が転職先に求める条件を整理してみてください。
年収、休日、勤務時間、残業、通勤時間、仕事内容など、すべてを満たす職場を探すのは難しいかもしれません。だからこそ、「これだけは譲れない」という条件を2〜3個決めておくことをおすすめします。
私自身、転職を経験するまでは、今の職場で働き続けることが当たり前だと思っていました。
しかし、転職サイトに登録して求人を見るようになり、自分が知らなかった働き方や職場がたくさんあることを知りました。
転職するかどうかは、それから決めても遅くありません。
「今の職場しか知らない」という状態から一歩外に出て、まずは自分にどんな選択肢があるのかを知る。
それだけでも、今の働き方を見つめ直すきっかけになるはずです。
転職するかどうかを決めるのは、求人を見てからでも遅くありません。まずは、自分にはどんな選択肢があるのかを知るところから始めてみてください。

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